HR サービスとは、HR組織が従業員に提供する要求とサポートです。福利厚生の登録、口座振込のセットアップ、異動サポートの要求などがあります。

HR ケース作成の開始点です。要求から実行までそのケースタイプのプロセスを定義します。HR サービスは新規作成または既存サービスの変更が可能です。また、内部使用専用にも、従業員セルフサービス用にも構成できます。

HR センターオブエクセレンスデータモデル

HR サービスは、機能分野別に HR データ、サービス、プロセスをまとめたデータモデルの一部である、HR センターオブエクセレンス (COE) の 1 つに分類されます。各 COE は、HR ケース [sn_hr_core_case] テーブルの拡張機能です。各 COE はさらに、HR トピックカテゴリと詳細別にまとめられています。個別の HR サービスの構成を開始する前に、それらのカテゴリ構造をレビューおよび構成します。

HR の要求実現プロセス

提供する HR サービスを決定する際に、以下を考慮する必要があります。

  • 受信することが想定される要求および提供を考えているサービス
  • このデータのレポート生成をどのように計画していますか?これは HR サービスの分類方法に影響します。
  • 要求を実現するために、どのような情報を収集する必要がありますか?
  • どのようにして要求を実現しますか?
    • メール
    • 電話
    • HR サービスカタログを介した従業員セルフサービス
  • 最終的に要求をどのように実現しますか?
    • HR ケースフォーム
    • 実現手順
    • Approvals
    • タスク
    • 子の HR サービス
    • ライフサイクルイベント
    • ナレッジ記事

HR サービスの構成

HR サービスは、HR ケース作成の開始点です。そのケースタイプの要求実現プロセスを定義します。HR サービスの構成要件は、内部使用に限定するか、従業員が 従業員センター などのセルフサービスポータルを介して HR サービスカタログから直接サービスを要求できるようにするかで異なります。

表 : 1. 構成
HR サービスタイプ 設定要件
内部専用
  • HR サービス
  • HR ケーステンプレート
従業員セルフサービス
  • HR サービス
  • HR ケーステンプレート
  • HR カタログアイテム (レコードプロデューサーとも呼ばれます)

従業員セルフサービスですべての HR サービスにアクセス可能にする必要はありません。新規雇用者の給与の設定などの一部のサービスは、HR エージェントのみが開始できます。マネージャーが直属の部下の昇進を要求する場合などの一部のサービスでは、従業員がメールまたは電話で HR に直接連絡することが必要になる場合があります。これらの場合、HR エージェントによって HR ケースが内部的に作成されます。内部使用専用の HR サービスでは、HR サービスおよび HR ケーステンプレートの構成のみが必要です。詳細については、「HR サービスの構成」を参照してください。

ただし、従業員プロファイルの更新やパスワードリセット要求などのその他の HR サービスは、従業員が開始することもできます。これらのサービスは、HR サービスカタログで HR カタログアイテムとして使用できます。従業員は HR サービスカタログを参照し、従業員センターなどのセルフサービスポータルから直接要求を実行できます。従業員セルフサービス用の HR サービスでは、HR サービスと HR ケーステンプレートに加えて HR カタログアイテム (レコードプロデューサーとも呼ばれます) の構成が必要です。詳細については、「HR カタログアイテムの構成」を参照してください。

HR サービスカタログ管理

HR サービスカタログは、HR に直接要求できる HR サービスのカタログを従業員に提供します。従業員は、従業員センターなどのセルフサービスポータルから HR サービスカタログにアクセスできます。HR サービスカタログのセットアップおよびカテゴリを管理し、個々の HR カタログアイテムを構成できます。

HR テンプレートの構成

HR テンプレートを使用して、HR ケースやタスクフォームのフィールドに自動的に入力できます。次の HR テンプレートを構成できます。
  • HR サービス
  • HR カタログアイテム
  • HR サービスアクティビティ
  • ライフサイクルイベントアクティビティ
詳細については、「HR テンプレート」を参照してください。